この記事では、漫画【チェンソーマン】について解説していきます!
まず【チェンソーマン】とは藤本タツキ先生によるダークヒーロー漫画で、2022年10月からアニメ化もされている大人気マンガです!
騙されてどん底借金生活を送っていた主人公のデンジですが、チェンソーの悪魔であるポチタとの出会いをきっかけにデビルハンターとしての道を歩むことになります。
実はこの【チェンソーマン】、作中のいたるところに映画のオマージュが仕込まれていることは知っていましたか?
具体的にどんなオマージュがあるのか、気になる原作や元ネタをご紹介してきます!
目次
チェンソーマンは映画のオマージュ?
『アタック・オブ・ザ・キラートマト』あれかあ、『チェンソーマン』OPのコベニが机ぐるぐるしてるのこれが元ネタか。それをこの歳になって今更知る。これだから映画は楽しい。いつになってもこういうオマージュ遭遇がある。 pic.twitter.com/Hr9RoAe9a6
— ろろ・そぜ (@rorosoze) January 4, 2024
漫画原作者の藤本タツキ先生は、実は筋金入りの映画好き!
そのため、キャラクターのセリフや描写などに、映画好きなら「おっ」と反応してしまうような遊び心がいたるところに散りばめられています!
具体的にどんな映画が好きなのか?わかるのは単行本にある作者の隠れコメントです。
単行本の背表紙カバー折り返しの部分を見ていると、毎巻に「〇〇大好き!」という作者のコメントがあります。
○○の部分にはほとんど映画タイトルが入っており、作者がよほどの映画好きであることが伝わってきます!
また、藤本タツキ先生は実際に多くの映画作品から影響を受けていると公言しており、他作品【ルックバック】ではタランティーノ監督の作品をオマージュしていると語っています。
邦画では白石晃士監督や黒沢清監督のホラー映画からも影響をうけたそうです。
1巻から10巻までの「〇〇大好き!」は下記になります。
巻順 | 作者コメント |
1巻 | チェンソーマン大好き! |
2巻 | 悪魔のいけにえ大好き! |
3巻 | へレディタリー大好き! |
4巻 | 貞子vs伽椰子大好き! |
5巻 | デス・プルーフ in グラインドハウス大好き! |
6巻 | コララインとボタンの魔女大好き! |
7巻 | 女優霊大好き! |
8巻 | 降霊大好き! |
9巻 | ゲット・アウト大好き! |
10巻 | ジェイコブス・ラダー大好き! |
チェンソーマンの原作や元ネタを紹介!
『チェンソーマン』レゼ編のオマージュ元の映画、『人狼』を今更観た。
もしかして、この自爆シーンからレゼの変身方法を思いついたの?発想の転換が凄すぎない? 藤本タツキ。 pic.twitter.com/saqXCfVH5b
— 前科16犯 (@osakimaltukura) December 30, 2023
では、【チェンソーマン】の原作映画、元ネタについて、いくつか具体的に紹介いたします。
有名映画からコアな映画まで様々なので、もしかしたら皆さんが知っている映画があるかもしれませんね。
好きな映画があったら見直し、どこにオマージュ要素があるのか気にしながら【チェンソーマン】を読んでみるのも楽しみ方の1つです!
悪魔のいけにえ
【悪魔のいけにえ】は原題が【The Texas Chain Saw Massacre】であり、1974年に公開されたトビー・フーパー監督によるアメリカホラー映画です。
文字通りチェンソーが象徴的なアイテムとなる映画で、チェンソーマンに通じています。
真夏のテキサスを、5人の若者を載せたワゴン車が走ります。
この辺りは墓が荒らされて遺体が盗まれるという怪事件が多発していました。
それを聞いたフランクリンとケリーは、祖父の墓が無事か確認するため、知り合い3人を連れてドライブしていました。
途中でヒッチハイクしていた男性を載せますが、それが悲劇の始まりとなります。
原題のとおり、チェンソーで暴れる「レザーフェイス」というキャラクターがメインのスプラッター映画であり、善良な若者たちが狂人に襲われて悲惨な結果になってしまいます。
へレディタリー
【へレディタリー】は原題が【The Texas Chain Saw Massacre】であり、2018年に公開されたアリ・アスター監督によるアメリカホラー映画です。
アリ・アスター監督は、あのホラー映画【ミッドサマー】で一躍有名になった監督です。
アニーの祖母、エレンが亡くなったことから物語は始まります。
アニー一家は哀しみを乗り越えようとしますが、実はエレンから”何か”を受け継いでおり、アニー一家の周りで奇妙なことが立て続けに起こります。
娘のチャーリーは狂ったように奇行を取り始め、家族は崩壊していきます。
【チェンソーマン】の83話では8体の悪魔がひざまずいているシーンがありますが、これは【へレディタリー】を参考にしていると考えられます。
また家族を失った子供信者と首無し生贄が集められるという点も、【チェンソーマン】との共通点です。
ビッグ・リボウスキ
【ビッグ・リボウスキ】はアカデミー脚本賞も受賞しているジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督と脚本を手掛けたコメディ作品です。
ある男が同姓同名の大富豪と間違われてしまったため、誘拐事件に巻き込まれてしまうドタバタ騒動を描いています。
【チェンソーマン】でヒロインとして人気のパワーですが、藤本タツキ先生自身がジャンプフェスタで【ビッグ・リボウスキ】の登場人物を元ネタにしていると発言しています。
特に読者の間では、主人公の親友であるウォルターを参考にしているのではという意見が多いです!
コンスタンティン
【コンスタンティン】はかの有名なキアヌ・リーヴスが主演で、2005年に制作されたファンタジー・アクション映画です。
【コンスタンティン】の世界では、天使や悪魔と人間のハーフ的存在であるハーフ・ブリードが存在しています。
キアヌが演じる主人公のジョン・コンスタンティンは悪魔祓いを生業としており、デビルハンターと共通点があります。
また【チェンソーマン】の公安は黒スーツが印象的ですが、これはジョン・コンスタンティンの服装をオマージュしていると考えられます。
ヘルボーイ
【ヘルボーイ】2004年に公開されたスーパーヒーロー映画で、監督・脚本はギレルモ・デル・トロが務めています。
ラスプーチンによって召喚された悪魔の赤ん坊・ヘルボーイが人間に育てられ、超常現象調査防衛局(BRPD)のエージェントとして超自然的な存在と戦うストーリーです。
【ヘルボーイ】の登場人物には、殺し屋クロエネンという両腕から刀が生えた不死身のキャラがいます。
これは【チェンソーマン】3話に出てくるサムライソード(刀の悪魔)とそっくりです!
藤本タツキ先生自身も、ヘルボーイの画集を参考にするために購入したことを語っており、影響を受けていることは間違いなさそうです。
シャークネード
【シャークネード】は2013年に公開されたアメリカのB級映画で、サメシリーズとして知っている方も多いのではないでしょうか。
作中では台風がサメを海から吸い上げてしまい、台風によって街に竜巻が発生して吸い上げたサメが降ってくるという、B級映画らしいトンデモ設定です。
主人公は町を守るため、チェンソーを手にサメがいっぱいの竜巻に立ち向かっていきます。
【チェンソーマン】の49話ではサブタイトルがシャークネードになっており、内容も映画のシャークネードそのまんまになっています。
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> 完 全 一 致 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄#チェンソーマン #シャークネード pic.twitter.com/KT2hH5Kdwz— 焼豚まん (@p_p82330122) December 1, 2019
設定だけでなく、作中の描写でもそっくりなところがあり、シャークネードを見たことがある人はクスッとしてしまうこと間違いなしです!
チェンソーマンは映画のオマージュ?|まとめ
この記事では人気マンガ【チェンソーマン】の元ネタ、オマージュ部分について解説してきました。
藤本タツキ先生がカバーしている映画は本当に幅広いため、今回紹介した映画以外にもたくさん元ネタがありそうです!
チェンソーマンをすでに読んだ方は、これを機に元ネタの映画を視聴して、また【チェンソーマン】を最初から読んでいろんな発見をすることもありですね!