NON先生が手掛ける「徒花adabana」
色々なサイトで広告を見かけることが多いのではないでしょうか?
その分、注目度も高い作品ですね。
上中下の3巻構成となっており、2021年に既に完結もしているので長編サスペンスとは違い、時間をかけて読む必要がないのもポイントであると思います。
今回はそんな徒花について起こっていた事件のネタバレから犯人や主人公の考え、完結まで話していきましょう!
1人の女子高校生の死を中心に広がっていくこの事件。
一体どんな真相があったのか、最後まで読んでくださると嬉しいです!
目次
徒花adabanaネタバレ結末まで!
漫画、徒花-adabana-を読みました。
女の子達があまりにも魅力的で世界観に引き込まれた…あぁわたしは友情×ミステリーに弱い…
上中下巻の短めのお話なのでまた読み返そうかなと思います…(私何かを見逃しているのか何かが足りてない感じがする…)#読了
— ふゆ (@Fuyushoww) August 7, 2023
早速ネタバレを!っと思っていたのですが、やはり順を追ってでなければ意味がないですよね。
特に、徒花の場合1ページ目のカラーページでのこぎりを持った少女と既に死んでいるであろう、少女が横たわっています。
私は面白そうと思って購入し読み進めたのですが、1ページ目からかなりの衝撃を受けてしまった程です。
明らかにのこぎりを持った少女が、もう一人の少女を殺したかのような絵になっていますが、冒頭から結論を出すなんてこと考えられませんよね。
では、ネタバレを含めた真相について語っていきましょう!
みづきがマコを殺した!?~美月~最初の証言
徒花の主人公「藍川美月」は厳しい家庭の中で育った女の子でした。
父は議員で、裕福ではありますが父の跡を継ぐため母からの重い圧力に耐えながら過ごしています。
母からの圧力は5年前に兄を自殺に追い込むほどのもの。
そんな圧力からミヅキを救ったのは、親友の「五十嵐真子」の存在です。
マコはミヅキとは正反対の性格で明るく友達が多い子でした。
そして母は他界し足の不自由な父と2人で生活するために、叔父のラーメン屋でバイトをしています。
そのバイトが、事件のきっかけとなってしまいました。
ミヅキはある日、マコの叔父であるラーメン屋の店主にレイプされそうになります。
マコとテーマパークに行きたいという話を嗅ぎつけたのか、店主がお金を渡す代わりに卑猥な写真を撮ろうと考え、拒否したことがきっかけでした。
大の大人を女子高生の力で抵抗することなんて当然できず、側にあるナイフで店主を殺し、マコと一緒に証拠を隠滅したことから、新たな存在「暁裕樹」の存在が現れます。
裕樹はマコの元彼です。
彼はラーメン屋の店主がいなくなった事に気づき、マコを守ると近づいてきます。
裕樹はマコのストーカーとなり次第にエスカレートしていき満喫で盗撮をするほどに。
このままではいけないと思ったミヅキはマコを1人にし裕樹に近づきました。
ミヅキと裕樹が自分には内緒で会っていることに気づいたマコの精神はもう限界でした。
2人が自分に罪をかぶせようとしているのではないか疑い、ミヅキを言い合いに。
そしてミヅキはマコの持っているナイフが、気づいたらマコのお腹に刺さっていたと、弁護士に伝えます。
マコとの出会い~裕樹~付き合うと言う名の利用
マコと裕樹の出会いは偶然でした。
大雨の中で走りながらコンビニに入るマコですが、金銭的に余裕のないマコは傘の購入を諦めます。
そんな時、マコに傘を差し出したのが裕樹でした。
その後、SNSで裕樹の存在を知り急速に近づくマコと裕樹ですが、マコはラーメン屋の店主に卑猥な写真を撮られお金をもらっていることから、後ろめたさで交際を断ります。
しかし、裕樹に店主に撮られた写真について相談した所、交渉をしてくれるとのことで、マコは無事店主の手から離れることができたのです。
同時に悲劇の始まりでもありました。
俺様な態度、そして脅迫めいた言葉と、行為中の動画。
次第に酷くなる裕樹の態度にマコは耐えられなくなり別れることを決意し警察へ。
そして、しばらく落ち着いたと感じていましたが、店主を殺した後また裕樹はマコに近づきます。
12月15日。
ミヅキがマコを殺したと言った日に裕樹はマコに会い、マコに動画の真実を伝えまた自分を頼るように進めました。
真実を求めて~弁護士~
ミヅキがウソをついていることを担当弁護士である「辻豊」は早々に気づきました。
しかし、女子高生の心理を自分で把握することは難しいだろうと考え、部下の「早見さん」に協力を求めました。
早見がまず起こした行動は裕樹に会うことです。
ミヅキと2人で話していて、ミヅキが裕樹に惚れていると感じた部分があったようで、その点からそう感じたのだとか。
当然裕樹は本当のことを言いませんでしたが、ウソをついていると確信し、裕樹の車のドライブレコーダーと12月15日にミヅキが乗っていたタクシーのドライブレコーダーをゲット。
その中には裕樹が12月15日にミヅキと会い、マコの死亡について語っていた事、そして12月15日に裕樹がマコと会っていたことがわかる証拠が入っていました。
これによって裁判が大きく変化していきます。
徒花adabana犯人は誰?
徒花のストーリーはマコの死がきっかけとして成り立っていますが、まずはラーメン屋の店主であるマコの叔父を殺した犯人から見ていきましょう。
実は、マコの叔父を殺害したのはミヅキの証言とは異なりマコでした。
マコは長年お金を稼ぐために、叔父から卑猥な写真を撮られ売られていたのです。
その対価がお金であり、バイト代として受け取っていました。
そして、叔父を殺したその日はマコの卑猥な画像、動画のファンであるいう男性と出会ってしまい、裕樹と叔父がグルだったことを知ってしまった日でした。
更に店から戻った時には叔父がミヅキをレイプしている最中。
無我夢中で側にあった包丁でマコは叔父を殺したのです。
徒花adabanaマコ死亡の真相は?
裕樹の行動をきっかけになった、作中で1番大事なマコの死について話しましょう。
マコの死は作品を読み進めていると、裕樹の殺人に一見見えますが、裕樹から渡されたナイフを使った自殺でした。
では、なぜ裕樹は12月15日にマコに会っていたのか?
裕樹はマコに会い、元々動画は叔父とマコの父が協力して売っていた事を伝えます。
足が不自由な父親のために、頑張ってきたマコにとっては衝撃の事実であり、許しがたい内容でした。
その前にはミヅキが動画の存在を知ってしまったこともわかり、心の居場所がなくなっていたのも重なり、自殺という道を選んだのですね。
ナイフを渡した時の裕樹はまさかマコが本当に自殺するとは思っていなかったようですが、多くのことが重なり、マコは耐えられなくなっていたのですね。
徒花adabana感想!
BLではないけど。
女子高生殺害を取り巻く謎が解明されていく…視点が変わると見え方も変わる。
3巻完結で最後の演出よかった( ; ; )#徒花#adabana pic.twitter.com/qJBbaqZhbF— yuka⚡︎(旧:yuuuU) (@yuuuU1028U) July 24, 2023
徒花はミヅキの話したウソから始まり、ミヅキがマコが壊れた最後の原因である裕樹に復讐をするためのものでした。
マコの父が関わっていることを知らなかったミヅキからすると、たしかに最後の原因であり、状況を悪化させたのは確実に裕樹ですね。
精神的に追いやったのも裕樹でしたしミヅキの考えには一理あるのかもしれません。
ですが、ここまで計算でできるミヅキはすごいと思ってしまいました。
マコが死んでからたった一晩で裕樹の罪が明るみになるように考え、行動できる。
これはマコへのある一種の執着だったのでしょうか?
最後に出所してマコと約束したテーマパークに行ったミヅキはとても感動的でしたね。
何も無ければ、普通の女子高生として幸せに親友として一緒にいられたのにと。思わなくもないですが、とても綺麗な最後であったと感じました。
徒花adabanaネタバレ結末まで!|まとめ
作品を読んでミヅキはなぜウソをついたのか、弁護士の早見さんと辻さんの話を聞くまで、理解ができませんでした。
しかし、2人の会話を読んでなるほどと思ってしまったと同時に、なにが正しかったのだろうと考えてしまいました。
結果的にミヅキは1人も殺しておらず、ひたすらマコを守るためだけに行動しています。
しかし、裏で動いていた悪意がマコの精神を脅かしていく。
とても、深く悲しい作品だなと感じてしまいました。
本記事ではネタバレによって結末までお伝えしてしまいましたが、是非一度ちゃんと読んでほしいと思える作品です。
2人の少女の葛藤に一緒に浸りましょう。