WEBコミックガンマで人気漫画「メイドインアビス」
12歳の少女リコが、ロボット少年レグと共に謎の大穴の底へ行って、母親を探し、レグの正体を知る旅に出る物語です。
とてもポップで、可愛らしいキャラクターが子供向きのように見えますが、R指定がつくほどの大人向き漫画になっています。
その中で出てくるワズキャンというヒト。
リコたちがラストダイブでたどり着いた深界6層には、かつては人間だったものたちが生活するなれ果て村を見つけます。
このなれ果て村の成り立ちを見ると、全てワズキャンの策略だったように感じます。
あまりにも残酷だけど、なんとなく納得できるワズキャンの隠された目的はなんでしょう?
今回は、「メイドインアビスのなれ果て村はワズキャンの策略?何がしたかった?」をお送りします。
目次
メイドインアビスのなれ果て村はワズキャンの策略?
メイドインアビス、これまでと空気の異なる異界に入った演出を、「言語の壁」で正統に描くの狂っててすごいと思う。
住民の見た目がおよそ人の形してないところだけでも異界感は十分にでていて、普通の作家ならそこで満足しそうなのに。なれ果て村の言葉の雰囲気好き。 pic.twitter.com/htLIO0mTtW
— のねずみちゃん (@nezumigatakusan) September 4, 2022
深界6層にあったなれ果て村は、イルミューイによって作られ、ガンジャ隊の生き残りメンバーは、全員そこで生活を続けていました。
この状況は、ワズキャンの策略だったのでは?と考えられます。
その理由の1つがワズキャンの未来予知能力です。
「神がかり的」に、ワズキャンの言ったことは、必ず的中する力。
そして、気になるのは、ワズキャンの本当の目的ですね。
なれ果て村を作ることが目的だったとは思えません。
最終的にワズキャンは何をしたかったのでしょうか。
ワズキャンの未来予知能力
ワズキャンには、未来予知能力があることがわかっています。
ヴエコがガンジャ隊に入ってくることも、アビスがある島に辿り着くことも前日には分かっていました。
しかし、これはベラフやヴエコに話した日が、出来事が起こる前日だっただけで、もっと前に分かっていたのではないかと思われます。
ただ、全てが視えていたわけではないでしょう。
海にいた時にわかっていたのは、ここまでだと思います。
- ヴエコが羅針盤を持って現れること
- 黄金郷と言われる孤島が存在すること
アビスに到着してから分かったことはこれくらいでしょうか。
- イルミューイによりアビスの正体を知ることができる
- 必ず6層には辿り着くことができる
6層についてから分かったことはこの2点かと思われます。
- さらに深界はあるが、全員では行けない
- 深界に行く方法はある
そして、欲望の揺籃を見つけてから分かったことは、この3点の可能性があります。
- イルミューイがアビスでのピンチを救ってくれる
- イルミューイはヴエコがいれば保たれる
- 欲望の揺籃を使えば自分は先に行ける
視えてる未来から、このなれ果て村を作る方法を見出し、生きていく術を見つけたのかと思われます。
ワズキャンの目的
ワズキャンには、2つの目的があったと思われます。
- 自分は早く先に行きたい
- 他のメンバーをさらに深界へ連れていく
ゴンドラを6層から実験的に上に上げて、戻ってきた中を確認したとき、呪いによって人の姿を保てないことを知りました。
そして、メンバーに
我々は、行くことも戻ることもできなくなった
と言っています。
しかし、これは一つ間違いがあります。
ゴンドラ以外の方法で、先に行くことはできるのに、なぜワズキャンはこのことを言わなかったのでしょうか?
おそらくは、メンバーが多すぎて、全員で動くと原生生物に襲われやすいことを悟った(視えた)のでしょう。
そこで、欲望の揺籃を自分に使って、強く願う願いを叶えたのではないでしょうか?
それは、自分を2人にしてひとりを単独で先に行かせることと思われます。
大人では、この欲望の揺籃を使えないですが、自分ならきっと使えることがわかった(視えた)のでしょう。
さらに、残った自分やメンバーが生き残るためには、その場所を確保し、生き続ける必要があったのです。
そして、その方法がイルミューイで、いずれ来る代わりのハコ(リコ)が、自分達を安全にさらに先へ行ける可能性が視えたのでしょう。
ワズキャンはなれ果て村を作って何がしたかった?
価値のために機械的に生きている(しかしそこに人間味がある)なれ果て村の住人の筆頭として登場したエンベリーツが身をもってパッコヤンを守ってるのかなり象徴的なシーンなんだよな pic.twitter.com/8XzKE6ZGqz
— thzaq (@SproutsTO) September 10, 2022
ワズキャンは、イルミューイの力でできたなれ果て村で、安全に生きていく方法を見つけました。
そして、それには三賢全員が必要だったのです。
おそらく、イルミューイはアビスでの探検で、三賢への信頼を高まったのだと思います。
- ワズキャン⇨心臓
- べラフ⇨骨
- ヴエコ⇨精神
このことも、ワズキャンは分かっていたから、自分が残る必要があると判断したのでしょう。
ワズキャンは、安全に暮らしの営みを育み、度々やってくる冒険家から、先に進めるハコを探し続けていました。
そして、それはファプタと関係を築ける者でなければならなかったのです。
ファプタの頭には欲望の揺籃となる結晶が3つ体に表れています。
その1つでも得ることができれば、冒険を強く望む外の者に食べさせ、新しいそのハコに入って一緒に行くことができます。
そのため、ファプタと強い絆を結べる者で、冒険を続けることを生き甲斐にしている人間を待っていました。
リコたちがいつか自分の目の前に現れることを、ワズキャンは知っていたのでしょう。
メイドインアビスのなれ果て村はワズキャンの策略?|まとめ
なれ果て村編はベラフヴエコは言わずもがなだけど、ワズキャンも別に本質的には悪い人間じゃないのが本当にズルいよ、ボ卿編は新年や言い分はあるとはいえ9割ぐらいはボ卿が悪いで終わる話だから良かったものの、村編は感情の風呂敷を畳んでぶち込める悪役の受け皿がないから漠然と辛さを抱えて終わる
— 悠里かもめ (@kamome_4) September 11, 2022
いかがでしたか?
作中では、ワズキャンの考えは、ワズキャンにしかわからないようにしています。
それがまた、私たちの好奇心をくすぐるんですね!
結果的に、ワズキャンがなれ果て村を作ったと言えるのかもしれません。
本当は知っていたことのほとんどを言わずに、最後にリコたちへ皮肉とも取れる言葉を残していなくなりました。
そんなワズキャンのひとつ評価できることとしたら、1人を犠牲にしてでも多くのメンバーを救ったことでしょうか。
そのプロセスはあまりにも残酷ですけどね!
今回は、「メイドインアビスのなれ果て村はワズキャンの策略?何がしたかった?」をお送りいたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。