集英社のヤングジャンプにて大人気連載中の「キングダム」。
なんと連載を開始したのは2006年からで現在69巻もの巻数を誇る超長期連載漫画です。
作品のテーマは春秋戦国時代が元となっており、あの始皇帝とその武将である李信の生涯を表現した作品となっております。
今回は荀子の弟子であり韓の王族の一員であった韓非子の死亡について見ていきましょう。
漫画キングダムの韓非子の死亡時についてはもちろん、実際の史実に残っている情報と比べて、韓非子が最期を迎える時、なぜ自殺をしたのかを予想していきたいと思います。
春秋戦国時代は紀元前の時代で史実でも、いろいろな憶測が飛び回っていますが、擦り合わせながらお話しますので、是非最期まで読んでいってくださいね!
目次
キングダム韓非子最期は死亡!

韓非子といえば、キングダムの中でもストーリー上大きな影響がありそうな重要人物です
法律家であり史実に残されていたように、吃音であることを印象つけるセリフになっていたり、とても頭がキレていたりと比較的に歴史に忠実に描かれたキャラだと思います。
そんな韓非子は一体どんな登場をしどのように死んでいったのかを見ていきましょう。
あくまで、キングダムの漫画から解釈して韓非子を紹介しています。
そんな史実はなかったという言葉や、このシーンはそういったシーンじゃないなどなどを思うことはあるかもしれません。
ですが、楽しく読んでいただけたらいいなと思います!
韓非子はどんな人なのか。
韓非子は中国戦国時代で有名な法家の李斯に並ぶほど有名な法律家です。
更に韓の国の王族の1人でありながら儒家の教えが強い韓の国で法家に属していました。
そのため、国内では肩身の狭い思いをしていたというようなことをキングダム作中でも話していましたね。
日本では、中国の歴史というと三国志を強くイメージする人が多いので印象がない人も少なくはないと思います。
しかし韓非子は中国統一を果たした始皇帝の右腕とも言える、李斯と共に荀子という性悪説について語り継がれている法家を師匠とし、更には現代でも彼の記した書は2000年以上経った今でも残されてている偉大な存在。
そんな偉大な韓非子の大きな特徴は重度の吃音であったこと。
幼い頃は吃音でいじられることが多くあまり言葉を発さないようにしていたようです。
その代わりに、声を必要としない文学で自身の立場を強くしていきました。
作中では李斯は常に2番手で韓非子が1番を取っていたというような微笑ましい少年時代も描かれていましたね。
秦へ向かった韓非子
秦に行くことを韓非子は最初断っていました。
それは、秦に対してネガティブな感情があったからとのことです。
しかし李信との質疑応答により秦王に対して興味が湧いたのか、秦に向かうことを決意。
とはいえ、史実では秦での迎えはあまり盛大に行われなかったとのことです。
そういえば出発も同様にあまり盛大におこなわれませんでしたね。
なんでも韓非子が秦に行くことを拒んでいたのは王族だけではなく、家臣達も同様だった様子。
秦の国で韓非子が何かが起こりそう予感はこの時からあったのかもしれません。
共に学んだ友との出会い
秦では幼い頃、韓非子と一緒に学んでいた李斯がいました。
秦に来て秦王と対話を重ねたのですが、あまりうまく行かなかった様子。
しばらく時間を開けることとなり、その間学友であった李斯と語り合うことに。
ある日、李斯は部下である姚賈に韓非子はスパイであると伝えられました。
しかし、昔から韓非子の裏表のない性格を知る李斯は姚賈の言葉の全てを信じることはできませんでした。
まずは韓非子の話を聞くため、李斯は彼を呼び真相を確認します。
そして、韓非子はたしかに韓の使者として秦の国に赴いている反面、スパイとしても活動していたとのことです。
かつて共に法を学び、自らより優れており、ライバルとして認めていた相手が、現在スパイという仕事までも担っていることに、李斯は韓に対してやるせない気持ちでいっぱいだったようです。
そして、今回の事情を秦王へと伝える際に韓非子が自害したと伝えられました。
キングダム韓非子の死因や死亡シーンを解説

韓の使者として秦にきた韓非子は韓の王族の1人。
その身柄を、例えスパイだからといって手荒に扱うことはできず、たしかに隔離部屋で韓非子を幽閉していた李斯。
しかし、韓非子の死亡を伝えられた時は確かに「獄」にいた韓非子が毒によって自害したと聞きました。
当然韓非子の死には韓非子がスパイであることを李斯に伝えた姚賈が絡んで来ています。
では一体なぜ韓非子はどのようにして死んで行ったのか。
そして姚賈は何を考えているのかを見ていきましょう。
韓非子の死因は?
牢屋で自害を確認された韓非子ですが、毒を服用したことによる急死と判断されました。
しかし、本来牢屋の中では何も持って行けず自害することも難しいはずです。
漫画などにある、奥歯に隠し持っていたなんて芸当、当時の彼らが行っているというのも考えにくいですし、何よりスパイ活動をメインに秦の国に来ているわけではないので、毒なんかを用意する必要はありません。
では、一体誰が韓非子に毒を渡したのか?
もちろん、その相手は姚賈です。
様々な国々の間者として渡り歩いて来た姚賈にとって、自分が二重スパイとして秦に滞在していることを察している韓非子は邪魔な存在でした。
そのため、李斯が用意した隔離部屋から韓非子を牢屋へと移動し毒を渡してから自害するようにそそのかしたのでしょう。
姚賈の交渉術でその後の李斯と話している時と同様に自分の願望を語りながら韓非子を納得させ自害したのだと思われます。
姚賈が韓非子を殺した理由とは?
姚賈の目的は、韓非子の死について李斯が問い詰めている時に話していましたが、信用できるような内容ではないと感じています。
彼は乱世をいち早く終結させるために、秦の中華統一を望みそのために動いていると李斯に伝えました。
先の戦で将軍を1人見殺しにしたということについても、自分は敵国の信用を得るため不必要に動くことができなかったなどなど、かなり強めに李斯に訴えていました。
信用を得るために、その国のために働き必要以上のことはしないという姚賈の行動と言っていることは一致しております。
そして、その信用を一言で壊すことができる可能性のある韓非子を口封じのために殺すことも致し方ないと。
しかし、この話を読んでいて思ったのはどこの国に対しても同じことを言えば通用するのではないかな?ということです。
更に、あれだけ頭のいい韓非子が姚賈の行動を見誤るのか?という点も気になります。
彼の話を完全に信じるのには少し危ない気もしますが、李斯は姚賈のことを見逃し完全に信用はせず泳がせて行くような気がします。
キングダム韓非子漫画と史実との違いは?

キングダムでの韓非子、そして史実のは韓非子はどちらも同じタイミングで死んでいます。
ここからは史実の中での韓非子と漫画キングダムの中の韓非子との違いについて見ていきましょう。
まず、史実の韓非子はスパイのような諜報活動を行っていませんでした。
とは言っても、諜報部隊のような仕事をやっていたという記録が残るものおかしいので、実際にどうだったかと言うのは判断できませんね。
しかし、とても優秀な法律家である韓非子を秦王は秦に招き入れようとしていたようです。
しかし李斯は既に秦にて立場を確率していたけれど、自らよりも才能のある韓非子が自分の立場を喰らう存在になり得るのではと考え、秦王へ嘘の証言を行い韓非子を牢屋へ閉じ込めました。
そして李斯自ら毒を渡し韓非子に自害させたようです。
また、嘘の証言については姚賈が李斯に伝えたという説も残っているようです。
もしかして、李斯にとっては韓非子は友人というより目の上のたんこぶのような存在だったのかもしれませんね。
キングダム韓非子最期は死亡!|まとめ

登場したばかりの韓非子が死亡。
しかも姚賈は自分にとって邪魔になるであろう存在韓非子の死によって、より諜報活動がしやすくなったといっても過言ではないでしょう。
今後キングダムの中華統一のため姚賈の話が本当であれば、大きな一歩と言っても良いとは思いますが、やはりあれほどインパクトのあるキャラクターの死は動揺を隠せないですね。
もちろんこういった内容はキングダムはかなり史実に忠実に描いているのでわかってはいたのですけどね。
個人的には韓非子が最期に姚賈と何を話していたのかが、気になるのですが今後回想シーンなどで語ってくれれば良いなと思っています。
きっと、あれだけ頭の回転が良い人です。
最期の最後の死亡直前まで、なにかを考えていたに違いありません。